ももいろクローバーZの百田夏菜子が、4日に開催されたライブにて、代名詞の「エビ反りジャンプ」を失敗。そのことがTwitterで話題となり、ニュースとしても大きく取り上げられました。ライブで尻をついただけにも関わらずニュースになったことで、ももクロの成長を実感したファンも多いのではないでしょうか。



そんな百田はしばしば、「野球の長嶋茂雄のようだ」と例えられることがあります。先日も、スポーツ専門サイト・スポーツナビにて、「ももクロ百田夏菜子は、長嶋茂雄である 演出家・佐々木敦規氏インタビュー」という記事が取り上げられ、「なぜスポーツナビでももクロ?」と話題になりました。



「百田夏菜子が長嶋茂雄に見えた日」について語っているのが、書籍『ももクロ活字録』の著者・小島和宏氏です。今年4月に西武ドームで開催された『ももいろクローバーZ 春の一大事2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも』で、その場面に遭遇しました。



「野球場で見ていたからかもしれないが」と前置きをしつつも、この日の百田からは「長嶋感」が伝わってきたと言うのです。ライブ当日には、春とは思えないような寒風が注ぎ込んでいました。寒さで誰もが震えるなかでのライブとなりましたが、「ステージの真ん中に百田夏菜子という"太陽"が存在するから、誰もが笑顔になってしまう」と、小島氏をはじめ多くのファンの心と体は百田に温められていたそうです。



長嶋氏は、三振やエラーですらエンターテインメントとして昇華させ、ファンの心を鷲掴みにしてきました。



「それに近いムードをこの日、夏菜子に感じてしまった。『五次元ツアー』では覆面をつけられたことで表情を封じ込められた、と評する人もいたが、映画館でのライブビューイングを見てわかったのは、夏菜子は覆面からのぞいている顔のパーツだけで、その曲にあった表情をしっかりと作っていた。覆面を外せば、それが全開になるのだから、ドーム全体にまばゆい光を放つのは当然のことだったのかもしれない」(小島氏)



たとえ寒空の下でのライブでも、存在することだけで皆が元気になる。長嶋茂雄氏にも似た力が、百田夏菜子にも備わっているのかもしれません。