9月24日、静岡教育委員会は20日に行われた全国学力・学習状況調査(以下 学力テスト)を巡り、国語と算数および数学の正答率が全国平均を上回った小中学校を"優れた教育実践校"として公表する方針を明らかにしました。



 文部科学省によれば、県の教育委員会によって学校名が公表されることは今までにないとのこと。さらに学力テストの成績が上位、また前年よりも上回った小中学校は、教育委員会によってインターネット上に学校名が公表されるようです。同委員会は、11月初旬の公開を目指し、効果があれば来年以降も続けたいとの意を明らかにしています。



 しかしながら、学校間の競争が必ずしも児童や生徒の勉強に対するモチベーションにつながるかというと、決してそうではないのが現実。実際に子どもひとりひとりが、勉強と向き合えるようにするには、どのような環境づくりをしていけばいいのでしょうか。



 現役東大生が、両親との教育にまつわるエピソードを振り返ったインタビュー集、『東大生が教える! 勉強が好きになる子どもの育て方』の中に、次のようなエピソードがあります。



「楽しみながら学ばせるために、両親はよく僕と一緒に百人一首をして遊んでくれました。百人一首をする過程で、上の句が読まれたら下の句を連想する力がついていきます。連想する力は、後に、試験問題の答えを頭の中で素早くめぐらす能力を磨いていくのにも役立ったと感じています」(文化1類1年 林裕介さん)



 ひとつの目標に向かって、根を詰めて勉強することも時として必要になりますが、リラックスした環境で自然と学習できる環境をつくることで、子どもの能力も次第に磨かれていくようです。



 こうした内容は専門家の間でも注目されている模様。お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんは「子どもは楽しい気分でないと学ぶことができない」と言います。また、その際に必要とされるのは「ほめる・はげます・(視野を)ひろげる」ことであると、今月8日、多摩で開かれた「子育てシンポジウム」(ベネッセ主催)で語っています。



苦手意識を持った途端に消極的になってしまう子どもは少なくないはず。楽しみながら学んでいける環境づくりをすることで、自ら進んで学習する子どもへと成長していくのかもしれません。



【関連リンク】

子育てシンポジウム‐おやこみらいひろば(ベネッセ)

http://kodomo.benesse.ne.jp/cp/25/symposium/