「メタボ」という言葉も一般的になり、健康と外見を気遣って体型を気にする人が増えてきました。とりわけ外資系企業に勤める若手ビジネスパーソンは、トレーニングをしている率が高いのだとか。外国人は熱心にトレーニングをするので、それに触発される部分もあるようです。



 習慣的な運動は健康維持につながり、またトレーニングには自分を律する能力も必要になるため、「体を鍛えている人=仕事ができる人」というのも、なんとなく納得がいく図式。



 しかし、書籍『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』によると、仕事で成功を収めてなお、いや、成功した人こそ、トレーニングにのめり込む傾向があるそうです。著者であり、パーソナルトレーナーでもある山本ケイイチさんは、書籍の中であるクライアントを例に挙げます。



 そのクライアントは若くして大金を手にして、最初のうちは車を買ったり、高いお酒を飲み歩いたりしたそうですが、やがてそんなことをしても何の意味もないことに気づいたのだそう。そしてそんな時に、思い立ってトレーニングを始めました。



 最初は「体に良いから」くらいの気持ちで始めたそうですが、次第に厳しい課題を自分に課すことで「気分が整ってくる」のを感じるように。そして「トレーニングによって自分の正しい輪郭さえ常に確認していれば、仕事上、誤った方向に行きそうなときも、すぐに察知して修正できる」とまで言うようになったといいます。



 この変化について、山本さんは本書の中で次のように説明しています。



「ビジネスで成功すれば、まわりからチヤホヤされる。自分が人間としてビッグになったように思ってしまう。(中略)でもジムに来ればそうではない。よく『銭湯や温泉に行けば、偉い人もそうでない人も、みんな同じ。裸のつきあいができる』と言う。それと同じで、ジムに行ったら金持ちだろうと貧乏だろうと、今の自分のありのままの肉体をさらすしかない」

「会社に行けば権力者かもしれないが、実際に走ったら5分も走れない、10キロのバーベルも上がらない。そのふがいなさを自覚すれば、自分がビッグな人間だ、などという幻想は即座に打ち砕かれる」



 つまり成功した人ほど、ある意味で裸の自分とのギャップを感じやすいのです。そして地位や肩書きなどの社会的な自分だけではなく、素のままの自分も鍛えたいと感じ、トレーニングに至るようです。



 しかし、成功者の動機にもなっている「銭湯では皆同じ」の論理に基づけば、「裸の自分」なら、普通の人でも成功者を上回ることができるということ。それならば、トレーニングしてぜひとも成功者から羨望のまなざしを注がれたいところ。



 ちなみに同書の第7章ではフィットネスクラブやトレーナーの選び方まで指南してあるので、読み終えてから早速ジムの選定に入るのもいいかもしれません。またトレーニングの効率を上げる睡眠や適切な食事についてなども書かれているので、実際に運動する際に参考になりそうです。



 また、食事と同時に、筋肉を鍛える際に意識的に取り入れていきたいのがプロテインです。このプロテイン、実は摂取するタイミングが重要だということをご存知でしょうか。フィットネス関連サプリ「ウイダー」のサイト「ウイダープロテインバイブル」によると、プロテイン摂取には「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間があり、それが「運動後の45分間」。



 サイトによると、人間の体は運動後45分間以内に正しい栄養を与えられると、筋肉へのアミノ酸輸送量が実に3倍にアップするそうです。さらにアミノ酸がたんぱく質へと変わって筋肉になる「たんぱく同化」作用が進み、反対に疲労によるたんぱく破壊は減るとのこと。運動後も気を抜かず、すぐさまプロテインを摂取することでより効率的なトレーニングができるようになるそうです。現在、抽選でプロテインボックスが届くキャンペーンを実施中なので、試してみるのにちょうどいいかもしれません。



こうしたプロテインの作用や、トレーニングの理論、そして「銭湯で羨望のまなざしを浴びる!」なんていうモチベーションを力にして、成功者も羨むような健康的な体を手にしたいものです。



【関連リンク】

ウイダープロテインバイブル

http://www.weider-jp.com/protein/