タレントの劇団ひとりが5月30日に、都内で初主演した映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』の完成報告会見に出席しました。



 その日は、劇団ひとりが過去に深夜番組『やぐちひとり』で共演した矢口真里さんが離婚した日でもあり、空気を読んで開口一番「やぐちゃんが離婚したということで、マスコミが1.5倍増しになったみたい。やぐちゃんさまさまだな」とコメント。「もう少し早くこの映画が完成していたら、矢口ちゃんも我慢できたんじゃないかな」と作品をアピールしました。



 普通だったら元共演者のスキャンダルの対応に戸惑うところですが、劇団ひとりは違いました。自身が主演する映画の広告に利用しながらも、実は矢口さんをネタにすることで、劇団ひとりなりの彼女に対する気遣いと映った人もいるのではないでしょうか。



 この劇団ひとりをはじめ、社会を生き抜く極意を芸人から学べる本が、竜兵会著の『サラリーマン芸人。』。同書は、ダチョウ倶楽部上島を筆頭に、中野界隈で夜な夜な飲んだくれているだけの芸人集団「竜兵会」を会社に見立てて、社会を生き抜く極意をメンバーたちがそれぞれの立場から語っています。



 例えば、メンバー内で最も頭脳派の土田晃之は、竜兵会の「広報部長」。冷静に全体を見渡し、自らナンバー2に居続けることの意義を明かしています。また、「リストラ候補」のデンジャラス・ノッチは、自らを窓際族と認めた上で、それでも自らの存在意義を熱弁。「チンピラ社員」の有吉弘行は、トップの上島を上手にだまして、転がし、おいしいところだけを見事にかすめ取る技を披露。その中で、劇団ひとりは「独立成功のヤリ手社員」として、組織に頼らない"ひとり力"について特論を展開しています。



 そんな劇団ひとりが主演を射止めた映画「ゴットタン」は、24時間アドリブでの撮影だったとのこと。そんな無茶振りにも見事に対応したという劇団ひとりの処世術には、サラリーマンは学ぶべき点が多いのではないでしょうか。



 映画の公開は6月28日。早く劇団ひとりのそのアドリブ力を見たいという人は、過去の番組がauのビデオパスで配信されているので、チェックしてみるといいかもしれません。



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