女子学生の割合については、京大も東大同様に低い。今年の合格者全体に占める女子の割合は約21%だった。「入試で女子枠を作る」ことと、「女子の入学者が多い特色入試の定員を増やす」ことについての賛否を尋ねた。


(週刊朝日2021年4月23日号より)
(週刊朝日2021年4月23日号より)

 女子枠に関しては、男女全体の71%が「反対」と回答した。一方、特色入試の定員増加については、「賛成」が51%、「反対」が46%と賛成がやや上回る形となった。

 特色入試は2016年度入試から始まった新しい試みだが、制度として認知されつつある。米国の大学などが導入するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)が定着していない日本では、女子枠の導入よりも特色入試のほうが受験生から寄せられる期待が高いと言えるだろう。(敬称略)

(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2021年4月23日号