秋篠宮さま(代表撮影) (c)朝日新聞社
秋篠宮さま(代表撮影) (c)朝日新聞社

 しばらくは、地元の警察が警備にあたるなど高額な税金が投入される。

 一般と同じ生活とはならない。まして議論されているように、結婚後も「皇女」や「女性宮家」として公務を行う制度が実現すれば、なおさらだ。

 思い出されるのが秋篠宮さまが、結婚問題で、一貫して主張する憲法論だ。昨年11月の誕生日会見でも、秋篠宮さまはこう話した。

「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきだと考えています」

 この発言を多くの人は、長女の結婚を許すという意味にも受け止めた。しかし、朝日新聞の宮内庁担当記者であった石井勤さんは、根源的な問いを娘に突きつけた会見であったと指摘する。憲法は結婚の自由を保障する。だがその前に、第1条は天皇の地位を「主権の存する日本国民の総意に基く」と定めている。

「天皇を支える皇族も常日頃から憲法をよりどころにしています。秋篠宮さまが会見で憲法を持ち出したのは、『あなたは、国民の総意というものをどう考えるのか。私たちは皇族の一員として、憲法をよりどころにしてきたのではなかったか。国民の意見が賛否で大きく分かれるような結婚をあなたはどう考えるのか』と、眞子さまに暗に問いかけたのだと思っています。皇族としての原点をただす、厳しい問いだと、私は感じました」(石井さん)

◆アンケートに寄せらせた声

(週刊朝日編集部で作成)
(週刊朝日編集部で作成)

 アンケートはインターネット上で行い、届いた1万3057の回答の内訳は女性7062人(54.1%)、男性5995人(45.9%)。

 年齢層は、60代が最も多い5959人(45.6%)。続いて50代2642人(20.2%)、40代2235人(17.1%)が占めた。まずは率直に、「眞子さまと小室圭さんの結婚をどう思うか」を問うと、「いいと思う」は、わずか149人(1.1%)。対して、「よくないと思う」は1万2749人(97.6%)。「どちらとも言えない」は159人(1.2%)だった。それぞれの回答理由は別表にまとめている。

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