コロナ禍でも“芸術の秋” 最新「美術館」が続々オープン! (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍でも“芸術の秋” 最新「美術館」が続々オープン!

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森田聡子週刊朝日
■SOMPO美術館 新宿に新しいアートのランドマークが誕生

 高度成長期後の1976年、新宿の超高層ビル群の一角、当時の安田火災海上本社ビル42階にオープンし、“日本初の高層美術館”として人気を得る。バブル期の87年にはゴッホの代表的な連作《ひまわり》の1点をオークションで落札し、同作は以降、美術館の代名詞的存在となった。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年/SOMPO美術館蔵。アルル滞在時に描いた連作の一つで、アジアにあるのはこの作品だけ。→常設展示

フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年/SOMPO美術館蔵。アルル滞在時に描いた連作の一つで、アジアにあるのはこの作品だけ。→常設展示


 半世紀近く日本のアートシーンを賑わせてきた東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館も今年、本社ビルに隣接する独立した建物へと移転し、「SOMPO美術館」と改称して新たなスタートを切った。

 東郷青児の作品からインスピレーションを得たというグレーの建物は、垂直面と曲面から構成された現代彫刻を思わせるユニークなデザイン。地上6階地下1階の構成で、1階がエントランス、2階にはミュージアムショップや休憩スペースがあり、3~5階が展示スペースとなっている。鑑賞の際は最初にエレベーターで5階へと昇り、1階ずつ下へと下りるルートをたどる。
【SOMPO美術館蔵】建物自体がアート、新宿の新ランドマークにふさわしい

【SOMPO美術館蔵】建物自体がアート、新宿の新ランドマークにふさわしい


 本誌の発売時点では休館中だが、11月11日からは展覧会「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」が始まる。

“青児美人”と呼ばれる独特の女性像で人気を博した東郷青児は、同館の原点とも言える特別な存在。損保ジャパンの前身となる安田火災海上のカレンダーなどを手掛け、同館設立時には自作や内外の収集品数百点を提供した。

 展覧会では、フランスへの留学経験があり、晩年もサハラ砂漠に何度か足を運んだ東郷の「旅」をテーマに、油彩画、素描、彫刻、デザイン、収集品など、これまであまり展示されなかった収蔵品約140点が公開される。

《ひまわり》の展示の変化にも注目したい。

「透明度の高い、無色・低反射のガラスケースに変更しました。以前より作品までの距離も近づき、そのリアルな筆致や色彩を存分にお楽しみいただけるはずです」(同館広報担当の杉本典子さん)



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