──かわいい水田さんを川西さんが押し出していく?

川西:そうですね、僕が押し出すようにします。

水田:自分で押し出したら、気持ち悪いやろ(笑)。

──水田さんから見て、川西さんはどんな人?

水田:努力の人ですね。表現力、技術力、センス……、努力で自分を磨いた職人。やっぱり最初は、ツッコミのほうが未熟なんですよ。ボケは思っていることをバッと言えばいいけど、ツッコミはそれを受けての発言になるから、ものすごく演技力がいる。相方は僕と組む前はボケやってましたし。

和牛(わぎゅう)/(撮影/馬場道浩、スタイリング/神山トモヒロ、ヘア&メイク/大島智恵美(メーキャップルーム)、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO)
和牛(わぎゅう)/(撮影/馬場道浩、スタイリング/神山トモヒロ、ヘア&メイク/大島智恵美(メーキャップルーム)、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO)

──川西さんは、どんな努力をされたんでしょう?

川西:まずは見ることが大事やと思うので、いろんな人のネタ見ましたね。それで真似事でもいいからやっていって、自分の言葉や感情に落とし込む。お客さんの前で試す。継続中ですけどね。思うようにいかないこともいっぱいあります。

水田:70歳になったときに、面白いと思ってもらえる漫才師になっているか。そのためにどういったらいいのか。未知の世界ですよね。

川西:70、80歳になっても、漫才できてたらええな。

(取材・構成/本誌・野村美絵)

週刊朝日  2019年2月1日号