丸山茂樹
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 丸山茂樹さんは、自身が代表を務める一般財団法人「丸山茂樹ジュニアファンデーション」を設立した理由を語る。

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「第26回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」(3月24日、埼玉・嵐山CC)が無事開催できました。

 4月から中1~高3になる男女計74人が参加してくれて18ホールのストロークプレーで争い、男子は69で回った宇田川理茶度(りちゃど)君(目黒日大高新1年)が、女子は68をマークした飯島早織さん(ルネサンス高新3年)がそれぞれ総合優勝に輝きました。

 宇田川君は下部ABEMAツアー「太平洋クラブチャレンジ」の出場権と、レギュラーツアー2試合の主催者推薦選考会の出場権を手にしました。飯島さんもレギュラーツアー2試合の主催者推薦選考会の出場権をゲットしました。宇田川君が「先輩方が推薦されているのを見てあこがれていました」と話してくれたのはうれしかったな。

 プロの試合への出場資格をいただいて、ジュニアの選手に経験値を高めてもらうってのも目的の一つなんでね。参加してくれる子たちにとって、そこが目的でいいと思うんですよ。出場資格を取りたいから出て、頑張るってのがうれしいんで。これからも出場資格をいただけるように精進して頑張っていきたいですね。

 僕がマルジュニアを始めた大きな理由は、僕が子どものころはジュニアの受け皿がなかったということですね。子どもがゴルフ場でプレーするのも厳しかった時代です。なおかつ小学生なんかとくに試合がない。中学生になって、あって5試合ですね。経験値を高める場所ってのがなかったですから、将来的に自分が中心となってそういうことをやりたいと。

 そして1998年に「ザ・プレジデンツカップ」の世界選抜に選ばれたときに、同級生のアーニー・エルス(53)をはじめ各国の名選手たちが「ジュニアファンデーション」というものを自分でつくりあげて、寄付金を活用して選手を育てているのを知りました。アーニーなんかは育てた選手からルイ・ウーストハイゼン(40)、シャール・シュワルツェル(38)というメジャーチャンピオンまで出てきた。

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丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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