※写真はイメージです (GettyImages)
※写真はイメージです (GettyImages)

 見世物小屋からやってきた異形の青年役(舞台「エレファント・マン」)で確かな演技力を見せつけた小瀧望が次に挑むのは、壮大な愛の物語、「ザ・ビューティフル・ゲーム」だ。宗教対立が巻き起こる北アイルランドで、運命に翻弄されても仲間や恋人を守ろうとするサッカー選手を演じる。小瀧自身にも、「ちょっと特別」な愛を注ぐ相手がいるそうで。

【写真】週刊朝日の表紙を単独で飾った小瀧望さんはこちら

*  *  *

──ミュージカル作品への出演は初めてということで、難しさはある?

 今日まさに言われたのが、人数が多いから立ち位置が被らないようにっていう。あとは歌からお芝居とか、お芝居から歌にいく瞬間は難しいですね。そのままの流れでいきたいから、切り替わりすぎてもあかんし。

──2018年に主演を務めた映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」もラブストーリーでしたが、今回はまた違った表現になる?

 そうですね。(「プリンシパル」は)漫画原作ということもあり、俺のキャラも俺様系王子様みたいな設定やから。ちょっと恥ずかしかった(笑)。

 今回は、まっすぐなサッカー好きの青年って感じなので、設定としては現実味があって入りやすいとは思います。でも、恋して結婚して子どもができるっていう役なので、俺にも(いつかそんな人生が)あんのかなーと思いながら、楽しみに演じてます。

 ラブストーリーは、邦画より洋画のほうが見るかな。「アバウト・タイム」とか好きだし、ラブコメだったらもう昔から「マスク」。この26年間の中での1位です。まあ、あれはラブコメというよりはたぶんラブコメコメぐらいですけど(笑)。

──役者として、憧れている人は?

 僕が会ったなかやったら、舞台[「検察側の証人」(2021年)]で共演した那須佐代子さん。あまりにも素敵で、(本人にも)「好きです」って伝えたと思うし、おこがましいけれど、那須さんに追いつくために頑張ってたみたいなところはあります。

 あんな芝居ができたらいいなーっていう感じですね。役に命が吹き込まれて、そこに存在してるっていう。早くああなりたい。僕に対しては息子みたいに接してくれて、ほんとにいい人です。

次のページ