純烈(じゅんれつ)/ 元特撮ヒーロー俳優を中心に結成されたムード歌謡コーラスグループ。[COVER STAFF 撮影/木村哲夫 ヘアメイク/平笑美子、中田愛美 アートディレクション/FROG KING STUDIO]
純烈(じゅんれつ)/ 元特撮ヒーロー俳優を中心に結成されたムード歌謡コーラスグループ。[COVER STAFF 撮影/木村哲夫 ヘアメイク/平笑美子、中田愛美 アートディレクション/FROG KING STUDIO]

 大晦日の5回目の紅白出場を最後に小田井涼平さんが卒業する純烈。2023年からは俳優の岩永洋昭さんを新メンバーに迎え、新たな歴史が始まる。「お母さん」のような存在だったという小田井さんの旅立ち。4人の胸に去来する思いとは──。

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──この4人での純烈も残りわずかです。4月の小田井さんの卒業発表を聞いたときの心境は?

後上翔太:衝撃や寂しさというより、「ついに決めたんだ」と、大きな決断をナチュラルに受け止めるような感覚でした。今年いっぱいと期限が決まったことで、自分の中でグッとスイッチが入った感覚がありました。

白川裕二郎:二人でいるときに、体力的な大変さを聞いたことはありました。小田井さんは、歌もダンスも常に全力でやらないと気が済まない人でしたから。

酒井一圭:本当はもう少し前から考えていたことなのかもしれません。だけどコロナ禍もあって、ファンの皆さんとまた直接会ってご挨拶できるタイミングなど、いろいろ考えた結果だと受け止めました。

──小田井さんご自身のお気持ちは?

小田井涼平:時期については、皆さんにちゃんと「ありがとうございました」とお礼を言えて、新しい純烈にバトンを渡せるようにしていく期間を持ちたかったことが大きいですね。もちろん、「最後は5回目の紅白で!」という思いも強くありました(笑)。

──ここまでやってきて、皆さんが一番ハッピーだった瞬間は?

酒井:もしかしたらまさに今、なのかもしれませんよね。

後上:結成当時よりも1年前、1年前よりも1カ月前、そして昨日よりも今日、どんどん更新されていく気分はあります。

酒井:もともと紅白出場を目標として掲げ、4回も出られて、歌うことで飯が食えてて。そうして小田井さんをファンの皆さんと一緒に笑顔で送り出せて。それってとてつもないことだなって、あらためて感じます。

小田井:結成からデビューまで2年くすぶっていた時期があったので、デビューが決まった瞬間の、「ああ、ほんまにデビューできるんや!」って実感できた瞬間も純粋にうれしかったです。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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