※写真はイメージです (GettyImages)
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 安部公房と神山智洋。二人の表現者の魂は、時代を飛び越え、どう共鳴しあうのか。この冬、安部の戯曲「幽霊はここにいる」で、いつも幽霊を連れている主人公・深川啓介を演じる。スタイリッシュな魅力が光るいっぽう世話好きでも知られる神山からは、「ジャニーズWESTのおかん」どころではない「関西ジャニーズのおかん」っぷりが覗く。

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──今作のテーマである「生と死」を、日常の中で意識することはある?

 きっかけは忘れてしまったけど、26歳くらいから「人間いつ死ぬかわからへん」って思うようになりました。来年30歳やし、最近は朝起きられたことに感謝するようになってます(笑)。死ぬのは嫌やけど、いつかはやってくる。だったら後悔しないように生きたいですよね。やりたいことがあったら、やるまで気が済まないタイプです。

 え、もし明日死んでしまうとしたら? ……ペットの犬とを引き取ってくれる人を探します。見つからんかったら死んでも死にきれん!

──深川にとっての幽霊のような、「もう会えないけど会いたい人」は?

 いっぱいいますよ。たとえば友達のお母さん。ほんまにいい人で、(ジャニーズ)WESTのこともすごい応援してくれてたんです。俺、その友達がおらんくても家に遊びに行ってたし、めちゃめちゃお世話になってたけど、60歳手前で亡くなってしまって。きっと今も見守ってくれてると思うから、年に一度はお墓参りに行ってます。

 あとはジャニー(喜多川)さんもそうですね。芸能界の父みたいな存在やし、ずっと死なないんじゃないかってどこかで思ってた。でも、「エンターテインメントを通してみなさんに元気を届ける」っていうジャニーさんの遺志はみんなが引き継いでると思うから、「俺ら頑張ってんで」って伝えたいです。

──深川が幽霊を連れ歩いているように、メンバーの一人といつも一緒にいるとしたら誰を選ぶ?

 濱田(崇裕)![即答]。いやもう消去法ですけど、なんも考えずに自然体でいられるっていう意味でノーストレスなので。逆に一番困るのは重岡(大毅)。あと(藤井)流星もそうかな。だってマイペースすぎるもん! 人の荷物の上に自分の荷物置いたりするんですよ。ゴミは捨てないし、ペットボトルのふたも開けっぱなしにするし、中身こぼれたらどうすんの! 何歳なの!って(笑)。

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