栗原正夫撮影
栗原正夫撮影

 イスラム圏でのはじめての開催ということでも注目されているサッカーワールドカップ(W杯)のカタール大会。

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 カタールの国土は日本の秋田県と同程度と狭いが、世界トップクラスの石油や天然ガスの産出国として知られる。自国のプロリーグには高額のサラリーを目当てに欧州のスター選手も在籍するが、スタンドはいつもガラガラ。裕福だが、サッカーへの関心は薄い。果たして、そんな国でのW杯が本当に盛り上がるかは疑問視されていた。

 現地時間11月20日に行われた開幕戦には、6万7千人を超す観衆がスタジアムに詰めかけた。だが、期待されたカタール代表は開催国として史上初めて初戦で敗れただけでなく、ハーフタイム以降には多くのカタール人が離席してしまう始末……。終了時には、満員だった観客の約半数しか残っていなかった。

「(試合開始前の)セレモニーでBTSのジョングクと俳優モーガン・フリーマンを見て満足してしまったのか」

 イギリスのタブロイド紙では、そんな皮肉めいた言葉が躍った。

 W杯が盛り上がるかどうかは開催国の躍進にかかっていると言われるが、残念ながらカタール代表は25日の第2戦にも敗れて1次リーグでの敗退が決まってしまった。

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