小梅ちゃん(提供)
小梅ちゃん(提供)

 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬の小梅ちゃんです。

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 3年前、娘が大学を卒業して、遠く福岡に就職した。その後は妻と雌の柴犬・小梅(13歳)との2人&1匹暮らし。穏やかに暮らしている。

 私と妻はなんだかんだで忙しく、ついつい小梅をリビングで1匹にしておく機会が多くなってしまった。いつの間にか小梅は頻繁に後ろ脚で耳をかくようになり、ついには耳がぷくっと膨れてしまった。そのうち腫れが治るかと様子をみたが、状況はよくなるどころか悪化してしまい、あわてて獣医師に診てもらうことにした。

 先生の話では、「耳の中で内出血していてその治療をするが、ここまで腫れてしまっては今垂れている耳は立たず、変形したままかも」とのことだった。

「ごめんよ。小梅」と2人で後悔しながら毎週土曜日、車に乗せて病院へ通った。コロナ禍で治療中、私たち2人は駐車場の車の中で待たなければならず、人見知りの小梅は1匹で先生に連れられ病院の中へ。

 病院に行けば先生に痛い注射をされるとなんとなくわかっているので、小梅は病院までの車中の15分間は、悲痛な鳴き声で吠(ほ)える。そんな小梅をなんとか説得しながらの通院だった。

小梅ちゃん(提供)
小梅ちゃん(提供)

 根気よく治療を続けたおかげで、内出血は収まったものの、耳は残念ながら下がったままになってしまった。

 現在は、定期的に点耳薬を使って小梅の耳の痒(かゆ)みをおさえながら過ごしている。

 点耳はあまり気に入らない小梅だが、その時に私に抱きかかえられるのは好きなようで、妻が点耳し終えても、そのまま抱っこしててと目で訴えかけてくる。というわけで、ついしばらくそのままでいてしまうのでした。(京都府宇治市/55歳/NPO法人職員)

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週刊朝日  2022年11月18日号