黒田民子
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ふわふわ肉団子のトマト煮込み」。
＊ ＊ ＊
真っ赤なトマトソースで煮込んだこちらの肉団子は、ふわふわの食感とジューシーな味が自慢のひと皿。その秘密は肉ダネの材料にあるんです。
まずはトマトソース作りから。玉ねぎとニンニクのみじん切りを中火で炒めます。しんなりしたら、トマトの水煮とローリエを加え、フタをして弱火で煮込んでいきます。焦げつかないよう時々混ぜながら15分ほど火にかけてください。
さて、その間に肉団子を作りましょう。材料は合いびき肉、ニンニクのみじん切り、薄力粉、塩・胡椒、そして卵の代わりに入れるのがマヨネーズ。ちょっと意外かもしれませんが、油脂が加わることで、やわらかな食感になるのでおためしください。
これをねばりが出るまで手でこね丸めたら、フライパンで転がしながら表面を香ばしく焼いていきます。このあと煮込むので、中まで火を通さなくても構いません。
肉団子をトマトソースに加え、弱火で煮込んだら完成。粉チーズをふるのもお忘れなく。
（構成／沖村かなみ）
■ふわふわ肉団子のトマト煮込み
【材料】（2人分） 玉ねぎ1／4個、ニンニク1片、トマトの水煮400g、ローリエ1枚、塩・胡椒各少々、オリーブ油適量、A＜合いびき肉200g、ニンニク（みじん切り）1片、マヨネーズ大さじ2、薄力粉大さじ1、塩・胡椒各少々＞、粉チーズ適量
【作り方】（1）鍋にオリーブ油を引き、玉ねぎとニンニクのみじん切りを中火で炒める。トマトの水煮、ローリエを加え、フタをして弱火で15分ほど煮て、塩、胡椒で味をととのえる。（2）Aをボウルに入れ、手でよく混ぜ合わせ、8等分にして団子を作る。（3）フライパンにオリーブ油を引き、（2）の表面に焼き色をつける。（4）（1）の鍋に（3）を加え、弱火で12分ほど煮込む。（5）皿に（4）を盛り付け、粉チーズをふる。
【ワンポイントアドバイス】肉団子は材料をボウルに入れ、ねばりが出るまでよくこねてから丸く成形する。
フライパンに入れたら崩さないようにそっと転がしながら表面を焼き固める。
※週刊朝日 2022年11月11日号
黒田民子
黒田民子（くろだ・たみこ）／1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。
黒田民子の記事一覧はこちら
黒田民子
北原みのり
田村耕太郎
ゲッターズ飯田
