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 スピルバーグの「ミュンヘン」やJ・J・エイブラムスの「スター・トレック」など数多くのヒット作を持つ主演バナが、ジェイン・ハーパーの原作小説に惚れ込み、監督を始めオーストラリア人キャスト・スタッフで映画化した「渇きと偽り」。

 メルボルンの連邦警察官アーロン(エリック・バナ)は、旧友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに故郷に帰ってきた。自ら命を絶つ前に妻と子供を殺したとされるルークは、10年以上も干ばつが続き、狂気に襲われたこの土地の犠牲者だと思われていた。

 町にとどまって捜査を行うことにしたアーロンは、自身の古傷となっている、当時17歳のエリー・ディーコンの死に向き合うことになる。彼は数十年も離れて起こった二つの犯罪はつながっているのではないかと疑う。奔走するアーロンはやがて偏見や怯えた住人たちが抱える鬱屈とした怒りと戦うことに。果たしてルークは本当に家族を殺したのか? 未解決事件の犠牲者エリーの死の真相とは?

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

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