問い合わせ:香港料理「申申(シンシン)」所在地:東京都港区西麻布3-13-21 ラスパシオ麻布笄町レジデンス1階 営業時間11:30~14:30、17:00~22:30(L.O.22:00) 休:月曜日
問い合わせ:香港料理「申申(シンシン)」所在地:東京都港区西麻布3-13-21 ラスパシオ麻布笄町レジデンス1階 営業時間11:30~14:30、17:00~22:30(L.O.22:00) 休:月曜日

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、香港料理『申申』の「ネギ油」を取り上げる。

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 オーナーに業界関係の知り合いがいるワケでも、顔バレを嫌がるタレントにとってはマストと言うべき完全個室があるワケでもない。それでも自然と芸能人や有名人が集まってくる飲食店というのがある。香港料理『申申(シンシン)』西麻布店も、そんな一軒だ。

 飲食店が立ち並ぶ交差点からは離れているし、大通りを曲がる際の目印は、それほど大きくない庶民的なクリーニング店。住所が西麻布でなければ「町中華」と呼びたくなる実に入りやすい構えだ。

 が、海外にも出店している超有名料理人は帰国すれば必ず家族と訪れるし、日本を代表する字幕翻訳家は関係者との会食に同店をセレクト。過去私が訪れたときには、某大手芸能プロダクションの会長や、某姉妹女優、有名雑誌の編集者ら、世界中の美味しいモノを知り尽くした有名人らに遭遇している。

 英語、中国語、日本語がペラペラな美人オーナー、大島申申さんの実母は、いわゆる“香港マダム”。彼女が切り盛りしていた日暮里店は残念ながら閉店してしまったが、食の英才教育を受けた申申さんが、幼少期から食べてきた想い出の味に、たっぷりの愛情を加えて再現。今の時代に合わせたテイストや食材を使い、より美味しい味わいを出すよう、日々、努力を重ねていることが「見える」のが人気の秘密だろう。

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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