ゴルファーの丸山茂樹氏は、息子の国内プロツアー初出場について語る。

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 このたび、私の長男である丸山奨王(しょーん・22)が、「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(8月18~21日、北海道・ザ・ノースカントリーGC)でプロとして初めて国内男子ツアーに出させていただくことになりました。

 自分がセガサミーに所属させていただいているので、できればそこで息子がデビューできたらいいなとは思ってました。

 ただ、まだQT(予選会)も受けてないので、ほんとはマンデー(主催者推薦選手選考会)での申し込みだったんですけど、セガサミー側の方々が「本戦から出てくれれば」という温かいお言葉をくださったので、ありがたく受けさせてもらうことになりました。

 QTを受けるまでは、推薦出場はこれっきりということで。あとはマンデーの挑戦はさせていただこうかと。本人がそこはやっぱり周りの目を気にしてるんだと思うんですね。それは当たり前だと思いますので、順序よくいろんなことをやれたらいいんじゃないですか。

 彼はアメリカで育って、この6月にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を卒業しました。ゴルフもそれなりにはやってましたけど、ほんとに勉強を一生懸命頑張ってやってくれてたんで、僕の中では、ほんとに挑戦したいんだったらプロゴルファーの道も人生の勉強と思ってやってみたらいいし、それはそれなりに熱い気持ちと情熱がなければ務まる仕事ではないので、本人がそう思うならやればいいと。

 人生ほんとにこれからなんでね。ゴルファーとして成功してもしなくても、日本語と英語をきっちり話せるというのは財産だと思います。何をやってもそれなりには生きていけるんじゃないかな。そこの努力は惜しみなくやってくれたんじゃないかと。息子ながらよくやったなと思います。

 ゴルフはちっちゃいころからやってて、ある意味、高校生のときに仲間たちと切磋琢磨して、本人もそれなりの試合に優勝したこともありますし、コリン・モリカワ(25)は雲の上の人になっちゃいましたけど、自分が一緒に回った選手たちがアメリカのPGAツアーや日本ツアーで活躍してる姿を見たら、まあ一回はね、挑戦してもいいんじゃないかと思いますよ。

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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