右から時計回りにシェントウジャン550円、ツォンロウスーピン310円、花生餅280円
右から時計回りにシェントウジャン550円、ツォンロウスーピン310円、花生餅280円

 海外旅行に気軽に行けなくなって、はや3年目。コロナの流行は終わりそうで終わらず、海外旅行好きの人には辛い日々が続いています。そんな「海外旅行がしたくてたまらない人」のために、日本にある「まるで台湾!」なスポットを集めた『おでかけ台湾in東京・京阪神』(朝日新聞出版。以下『おで台』)が刊行されました。アフターコロナならではのガイドブックです。そこで台湾訪問2回の「プチ台湾好き」記者が、真夏のある1日、『おで台』片手に、海外旅行気分が味わえるかどうか訪ねてみました。

【写真】ヘルシーおやつ「豆花(トウファ)」はこちら

すべて手作り!台湾でも人気の弾む朝食

 まずは腹ごなし。台湾グルメの代名詞とも言える「おいしい朝食」を求めて、『おで台』東京編の「台湾式朝ごはん」特集で最初にとりあげられている「東京豆漿生活(とうきょうとうしょうせいかつ)」へ向かいます。

 平日は朝8時から開店していますが、『おで台』によると、行列しないと入れないこともままあるよう。売り切れ次第営業終了とのことなので、記者は早起きして8時ほぼジャストに到着しました。

 外観は普通の民家風。入口に置かれたメニューを見落としたら、行き過ぎてしまいそうです。入ってみると、台湾というより裏原宿にありそうなうちっぱなしの店内に、木のテーブルと椅子が置かれたカフェ風の空間が広がります。またキッチンや「豆漿製造室」と書かれた麺打ち工房のようなガラス張りのコーナー(ここで毎日豆乳を豆から絞って作っているそうです)も。すべてのメニューを手作りしていることが伝わってきて、期待が膨らみます。

 カウンターで注文する形式のようなので、メニューを見て「どれがおすすめですか?」と聞くと、「鹹豆漿(シェントウジャン。豆乳スープ)にパンを組み合わせるお客様が多いですね。しょっぱいパンであれば「葱肉酥 (ツォンロウスーピン。肉とネギのパイ生地包み)」が人気です」とのこと。まずはおすすめの組み合わせをオーダー。プラスして、カウンターの横に置かれているパンの中から、<花生餅(ピーナッツ)>と札に書かれた、丸いおまんじゅうのようなパンも指差しして追加します。

 支払いをしてしばらくすると、アルミのトレーにのった朝食セットが運ばれてきました。

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