「掴みたくて 掴めなくて また手を伸ばし……」。8月3日発売のジャニーズWESTの19枚目のシングル「星の雨」は、必死で自分の道を見つけようとする“もがき”を情感たっぷりに歌い上げたミディアムバラード。「デビュー後も自分たちの進むべき道をずっと探し続けていた」と語る彼らが、「もがきまくり」でようやく見つけたという「WESTらしさ」を語ってくれた。

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──ニューシングル「星の雨」を聴いて最初に感じたことは?

重岡大毅:歌としてもいいし、ドラマ(重岡主演の「雪女と蟹を食う」)のなかでかかっても合うし、好きですね。

濵田崇裕:ドラマに沿った曲なので、めっちゃ切なくてね。僕は“本当の気持ち”が垣間見える落ちサビを担当したので、何十回も録り直しました。表現が難しくて。

藤井流星:あとはメロディー難しいなって。

桐山照史:上がりきっても下がりきってもいない絶妙なとこにずっといる感じ。今まで出会ったことない音符の音というか。

神山智洋:最後の大サビだけ譜割りが変わるし。WESTの音楽、最近難しいんですよ。たぶんいまの流行(はや)りで……。

小瀧望:でもおのずとステップアップすると思うんで、うれしいですよね。

藤井:課題をくれている。

重岡:急にキーが上がる曲とか、キーが高い曲はむずいですけど、女性の方も歌えるようにっていうのもあると思いますね。

──2019年から音楽性が少し変わった印象が。

重岡:変わりましたね。自分たちもどっかにハマるものを探していたんだと思います。

神山:あの1年は応援歌を多く出していったんですよ。

中間淳太:どうやったら、もっとWESTのキャラクターが固定されるか考えていました。

桐山:着火剤としてね。そしたらその後も続いた。

小瀧:熱量の高さがグループのカラーと合うんじゃないですかね。

藤井:コロナ禍だったから、そういう意味あいでも届いたと思う。

濵田:世の中暗いから、みんな応援歌を求めているんじゃないかと。僕らも歌うことによって自分たちに言い聞かせていましたし。そのあたりからは、“歌だけで熱く表現するグループ”っていう席に座りにいきましたね。

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