※写真はイメージです (GettyImages)
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 歩きながらできる整体がある。ウエストが3センチへこむこともあるという。1日に3パターンの散歩を各1分間ずつやるだけ。考案者で姿勢矯正のプロにやり方を聞いた。

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「骨盤を立てる手段として散歩を選んだ。歩き方で人間の体は整ってくる。簡単に続けるには、どうすればいいのかを考えた」

 宮前まちの整骨院(川崎市)の小林篤史代表は「おさんぽ整体」を考案した経緯をこう話す。

 おなかがぽっこりと出て引っ込まない、お尻が垂れてきた、ひざ痛や腰痛が良くならない、肩や首が凝る、疲れやすい、寝つきが悪いなどの症状は、骨盤のゆがみで生じることが多いという。

 建物は土台が傾くと倒れる恐れがある。同じように、人間は骨盤が前や後ろに傾いていると姿勢が悪くなり、体に不調が出やすくなる。このため、「骨盤を立てる」ということが大切になる。

 おさんぽ整体を小林さんの指導で実践した人たちは、最初の2週間でウエストが平均3センチも縮まったという。ほかにも、「腰痛がひどかったが、少しずつ楽になり、肩こりまで気にならなくなった」(40代男性)、「体が伸び、全身を動かしている感じが新鮮」(30代女性)、「つらかった肩こりや腰痛が改善した」(40代女性)。

 小林さんが普段見ていると、歩幅が狭い人が少なくないという。歩幅が狭くなると、股関節周りの筋肉が固まり、歩き方も不格好になる。一方、歩幅を伸ばして歩くと、骨盤が立ち、姿勢が良くなる。姿勢が良くなると、幸せホルモンとされるセロトニンの分泌も促進され、ストレスの軽減につながるという。

 歩行時は片方のつま先と、もう一方のつま先との間隔が、平均すると身長の0.45倍とされる。身長が155センチの女性であれば約70センチとなる。

「大股で歩くと骨盤が立つ。歩きながらそうしていると、体がなじんでくる。骨盤が立っていることに体がなじんでくるのが良い」(小林さん)

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