藤あや子さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
藤あや子さん(撮影/写真映像部・東川哲也)

 今年4月に発売された写真集『FUJI AYAKO』で、ビキニ姿など驚異の美ボディーを披露し、話題を呼んだ演歌歌手の藤あや子さん(61)。いくつになってもエネルギッシュに挑戦を続ける力の源泉はどこにあるのか──。

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──6月には南こうせつさんの曲のカバーでもある新曲「鳥」が発売されました。しっとりした大人のバラード曲です。

「鳥になって自由に飛び回ってみたいとか、平和のシンボルとか、鳥という存在に人間はどこか憧れがありますよね。恋愛に限らず愛する人を鳥にたとえ、人生を鳥のように自由に飛んでいこうという思いを込めました」

──レコーディングで印象に残っていることは?

「こうせつさんから一つだけリクエストがありました。サビの1カ所だけこぶしを入れてほしいというもので、『え、そこだけですか!?』となりましたし、他の箇所にこぶしを入れたりしましたが、やっぱりそれが一番よくて。その1カ所のこぶしによって、『鳥』というこうせつさんの曲が、藤あや子のオリジナル曲になった気がして、プロデューサーとしてのこうせつさんのすごさをあらためて感じました」

──ミュージックビデオではロードスターを自ら運転するなどかっこいいカット満載です。

「ロードスター、走りやすくて、もうちょっと走りたかった(笑)。小松莊一良監督によるショートムービー風の仕上がりですが、私、晴れ女なのにその日だけすごい雨。それがまた効果的でした」

──運転中のBGMは?

「17歳のときにエアロスミスをジャケ買いして以来、ずっと洋楽、ロックが大好きなんです。最近はヒゲダン(Official髭男dism)の大ちゃん(小笹大輔)とも仲が良いので、ヒゲダンの曲や、石崎ひゅーい君の曲を流すこともありますね」

──演歌歌手ではなくロックシンガーになろうと思ったことはなかったんですか?

「高校生のときにガレージで練習しているバンドのところに友達と訪ねていって、『ボーカルにしてください』って言ったんですが、『楽器ができなきゃだめ』と言われて。じゃあ、とギターを練習したのですが、指が痛くてやめてしまった。そのリベンジをしようと昨年からギターに挑戦しています」

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