とうもろこしのかき揚げ(撮影/写真映像部・松永卓也)
とうもろこしのかき揚げ(撮影/写真映像部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「とうもろこしのかき揚げ」。

【作り方のワンポイントアドバイスを写真で紹介!】

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 夏の味覚を代表するとうもろこし。そのまま焼いて丸かぶりしてもおいしいのですが、少々食べづらいという声も耳にします。そこで、しょうがの辛みをきかせたかき揚げに。おいしく揚げるコツも参考にしてみてください。

 とうもろこしは実をすべて包丁で削り落とし、しょうがは粗みじん切りにします。ししとうは揚げた時に破裂しないよう、竹串などで数カ所、穴をあけておきましょう。

冷水を加えることで小麦粉の粘りを抑え、サクッとした食感に仕上げる。(撮影/写真映像部・松永卓也)
冷水を加えることで小麦粉の粘りを抑え、サクッとした食感に仕上げる。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 天ぷらの衣は冷水を加えることで、薄力粉に含まれるグルテンの粘りけを抑え、軽やかに揚げることができます。混ぜすぎず、ダマが残るくらい箸で軽く混ぜ合わせるのもポイント。

 カラッとおいしく揚げるには、油は180度くらいが適温です。箸で少し衣を取って油に落とし、途中まで沈んで浮き上がってくる状態を目安にしてください。

実が散らばらないよう、スプーンですくって、そっと油の中に落として揚げる。(撮影/写真映像部・松永卓也)
実が散らばらないよう、スプーンですくって、そっと油の中に落として揚げる。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 とうもろこしとしょうがを混ぜた衣をスプーンでそっと油の中に落とし、途中裏返して両面色付いたら完成です。揚げたてが何よりのご馳走ですよ。

(構成/沖村かなみ)

■とうもろこしのかき揚げ

【材料】(2人分) とうもろこし1本、しょうが1片、ししとう適量、薄力粉50g、冷水75~80ml、サラダ油適量、塩適量

【作り方】(1)とうもろこしの実を芯から包丁で削り落とす。しょうがは粗みじん切りにする。ししとうは竹串などで数カ所、穴をあける。(2)薄力粉に冷水を加えて軽く混ぜ、(1)のとうもろこし、しょうがを加えて混ぜ合わせる。(3)鍋でサラダ油を180度に熱し、(2)をスプーンですくって静かに入れ、両面をカラッと揚げ、油を切る。(1)のししとうも衣を付けてさっと揚げる。(4)(3)を皿に盛り、塩を添える。

【ワンポイントアドバイス】冷水を加えることで小麦粉の粘りを抑え、サクッとした食感に仕上げる。実が散らばらないよう、スプーンですくって、そっと油の中に落として揚げる。

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

週刊朝日  2022年7月22日号

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黒田民子

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

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