小芝風花(こしば・ふうか )/1997年、大阪府生まれ。2011年、「ガールズオーディション」でグランプリ受賞。翌年、ドラマ「息もできない夏」で俳優デビュー。14年の初主演映画「魔女の宅急便」でブルーリボン賞新人賞受賞。主な出演作に、連続テレビ小説「あさが来た」(15~16年)、ドラマ「美食探偵
小芝風花(こしば・ふうか )/1997年、大阪府生まれ。2011年、「ガールズオーディション」でグランプリ受賞。翌年、ドラマ「息もできない夏」で俳優デビュー。14年の初主演映画「魔女の宅急便」でブルーリボン賞新人賞受賞。主な出演作に、連続テレビ小説「あさが来た」(15~16年)、ドラマ「美食探偵 明智五郎」(20年)、「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」(21年)、「この花咲くや」(22年)など。22年公開予定の映画「貞子DX」と23年公開予定の「Lady Kaga」で主演を務める。(撮影:小黒冴夏/ヘアメイク:竹下あゆみ/スタイリスト:成田佳代/衣装協力:ete、KOH’S LICK CURRO)

 元フィギュアスケーターで、連続テレビ小説「あさが来た」(15年度下半期)出演を機に、人気女優の立場を確立した小芝風花さん。作家・林真理子さんとの対談では、母親との関係から、これからについて語りました。

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林:(オスカーのオーディションを経て)入所した後はすぐ朝ドラのオーディションに受かったんですか。

小芝:あ、ぜんぜん。入った当時はまだ14歳で。

林:えっ、14歳!?

小芝:朝ドラは18歳のときだったんです。

林:じゃあ、その4年間はレッスンしたり?

小芝:レッスンもしましたし、お仕事もさせていただいてました。

林:そのときは一人暮らしだったんですか。

小芝:いや、母と妹と3人で。

林:お母さま、お嬢さんの夢をかなえるために一緒に上京なさったんですね。

小芝:母的にはフィギュアも続けてほしかったらしいですけど、母は「芸能界で頑張るんだったら本気で応援するよ」と言って、東京についてきてくれました。

林:すぐに演技できるようになったんですか。

小芝:いえ、人前でお芝居をしたこともなかったですし、難しかったですね。レッスンも最初の1週間はずっと泣いてました。ドラマで現場に入ったとしても、緊張しすぎて、家で覚えたとおりのことしかできなかったですね。

林:私が言うと上から目線だけど、フィギュアやってらっしゃるから、身のこなしがすごくきれいですよね。

小芝:ほんとですか? うれしいです。

林:フィギュアの人って、ジムに行ったりクラシックバレエ習ったりするんでしょう? バレリーナから女優さんになった方、桃井かおりさんとか趣里さんとか何人かいらっしゃるけど、訓練された人ってやっぱり違うなと思いますよ。

小芝:私は習ってなかったんですけど、並行して習ってる人、多いですね。バレエと同じで、フィギュアスケートも、指先、つま先までしっかりと表現をしなきゃいけないスポーツですし、お芝居も、顔は真剣でも手がブランとしてたら緊張感が表現できないので、そういうところはスケートが生きてるかもしれないですね。

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