特に認知機能検査の得点は低いが、MRIで異常がない人は受けるのが良いという。

「SPECTでは脳の萎縮がない認知症もわかります。海馬だけを見て安心と考えるのは早計。若年性認知症の人の中には、海馬は正常なのに頭頂部が萎縮している人もいるからです。認知機能検査、MRI、SPECTで『異常なし』と判定されても、気になる症状がある場合には、半年後から1年後に再度診察を受けることを勧めます。その結果、異常が出てくれば何らかの対応が必要となってきます」

(本誌・大崎百紀)

*VSRAD評価値が0~1は萎縮はほとんど見られない、1~2になると萎縮がやや見られる。点数が高くなるほど萎縮が高度と判定される。

週刊朝日  2022年6月10日号より抜粋