※写真はイメージです (GettyImages)
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 若者の世界のサービスかと思いきや、気がつけばあれも入会、これも登録。使いもしない幽霊サブスクサービスに財布の穴は開きっぱなしだ。そんなサブスク疲れのあなたに送る、新時代のサブスク活用法とは?

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「サブスク(サブスクリプション)」なる言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたのは、2019年のこと。この年は「サブスク元年」とも呼ばれ、多くのサービスが広まっていった。

 あれから時は流れ、当時が元年としたら早くも「サブスク4年」に。いつのまにか増えていったサブスク契約に、毎月けっこうな大金を支払う「サブスク貧乏」に陥っている人も多いようだ。サブスク代金の支払いや、見なきゃ、聞かなきゃ、使わなきゃという義務感に追いかけられる「サブスク疲れ」の症状を訴える人も増えていて……。

 と、その前にまずは「サブスクとは何?」からおさらいしておこう。簡単に言うと、「会員制の定額サービス」のこと。英語の「サブスクリプション」が新聞や雑誌の「定期購読」を意味するように、月額料金でサービスを利用できたり、一定額を支払うことで使い放題になったりするサービスのことをいう。

 ドラマや映画、ゲームや本などを定額で楽しめるエンターテインメント系から、コーヒーを毎日飲めたりするグルメ系、ユーザーに合った服を定期的にレンタルするファッション系、さらに車のサブスクといった大物まで、さまざまなサービスが生まれている。

 この3年でもっとも広まったサブスクが、動画の配信サービスだ。その大手「Netflix」、通称ネトフリは、15年に日本でサービスを開始。20年には日本国内の有料会員数が前年の300万人から200万人増の500万人を突破した。

 世界的にヒットした韓国ドラマ「愛の不時着」や「イカゲーム」などのオリジナル作品も含めて、提供している総作品数は5千点以上とも(非公開)。続き物の貸し出し中や、返却をうっかり忘れたときの莫大な超過料金に「ぎゃー!」などがないレンタルビデオ店がリビングルームに開店したような便利さで、今や生活の一部になっている人も多いだろう。

 サブスクは若者好きするサービスというイメージがあるが、自分の周囲を見る限り、動画や音楽の配信サービスや電子書籍、電子雑誌のサブスクなどは、中高年の有料会員も多そうだ。

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