※写真はイメージです (GettyImages)
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 昨秋、初の単独主演舞台を成功させるなど、活躍の幅を広げる佐藤勝利さん。今回挑んだのは、自身が初めて生で触れたエンタメ作品で、何度も劇場に足を運んだと公言する、堂本光一さん主演の「Endless SHOCK」とそのスピンオフ「─Eternal─」だ。憧れの舞台を踏むにあたって明かした思いは。また、得意だという料理についても語ってくれた。

【写真】週刊朝日の表紙を単独で飾った佐藤勝利さん

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──「Endless SHOCK」の出演オファーがあった昨年11月から、先行して稽古を始めたとか。

 去年の秋、僕の主演舞台(「ブライトン・ビーチ回顧録」)があって、その舞台のためにボイトレをしていたんです。そのとき、ミュージカル発声、舞台発声のすごさに気づいて。僕はもともと舞台や演劇が好きだったのもあって、僕の目指したい発声が少しずつ見えてきて、練習するうちに、もしかしたら、そこにたどり着けるかなあと思えたんです。それで、舞台が終わった後も週2ぐらいでトレーニングを続けていたんですよ。

 ちょうどその時期に、「SHOCK」のお話をいただいたので、続けてきたボイトレに加えて、まずはダンスをやって振りを覚えていきました。「SHOCK」での歌のトレーニングもあったので、ほぼ毎日のように何かしらやってきましたね。

 こういうものって頑張ればいいという話でもないんですが、ただ、僕は実力が伴っていないという不安のほうが大きくて、それを埋めたいという気持ちがありました。練習することで、一歩ずつ怖さがなくなっていく。基礎、土台がなかったら舞台もできない、と思って早めから準備をしてきたんです。でも、そうやって「型」だけになっていくのを、今回座長(堂本光一)に壊してもらえた感じですね。それが、製作発表前日の電話でした。

──どんな話を?

 僕の中で「Endless SHOCK」というものの存在が大きすぎて……。「迷惑かけちゃいけない」っていう思いがあって、だから「型」が重要だと思っていたんです。そうしたら、光一くんが「そんなのどうでもいいよ、迷惑かけてよ」って言ってくれて。

 もちろん前提として、「型」を習得していないと破るものがないので、練習は絶対に裏切らないっていうのは、光一くんが一番わかってて。でも、練習したものをただ披露するだけでは、人の心なんて動かない、ってことだと思うんです。「型」って、個性とは真逆のものですしね。このままだと僕が「型」で止まりそうで、何も破れそうもなかったんだと思うんですよ。だからこそ「迷惑かけてよ」って言ってくれたんだと思います。

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