豆と厚揚げの煮込み (撮影/写真部・松永卓也)
豆と厚揚げの煮込み (撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「豆と厚揚げの煮込み」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 私は豆が好き。タンパク質やビタミン、食物繊維など栄養バランスもいいのでよく料理に使います。

 こちらの煮込みは動物性の材料は使わず、植物性の豆製品を使いました。厚揚げは食べ応えがあって、肉の代わりにもなりますよ。

 まずは材料を切って用意します。

 野菜は同じ大きさに切るのが煮物をうまく作るコツ。厚揚げはあらかじめ熱湯をかけて、余分な油を抜きましょう。

 豆は大豆だけでも構いませんが、ミックス缶を使うといろんな味が楽しめますよ。水煮はそのままでも食べられるので、野菜が煮えてから加えてください。

 そして気をつけたいのが豆乳を入れるタイミング。ぐつぐつ沸騰させるとタンパク質成分が固まって分離するので、仕上げに軽く火を入れる程度にしましょう。

 最後に塩、胡椒で味を調え、刻んだセロリの葉を添えたらできあがり。肉や牛乳など動物性の材料を使わないのでカロリー控えめ。朝食にもなります。ヘルシーメニューに加えてみませんか?

(構成/沖村かなみ)

【ワンポイントアドバイス】厚揚げはそのまま煮ると油っぽくなるので熱湯をかけて油抜きするといい。(左) 豆乳は熱を加えると固まって分離しやすい。仕上げに加えて軽く温める。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】厚揚げはそのまま煮ると油っぽくなるので熱湯をかけて油抜きするといい。(左) 豆乳は熱を加えると固まって分離しやすい。仕上げに加えて軽く温める。 (撮影/写真部・松永卓也)

◆豆と厚揚げの煮込み

【材料】(2人分) カブ(小)2個、ニンジン1/2本、セロリ1/2本、シメジ1/2パック、厚揚げ1枚、トマト缶400g、豆のミックス水煮缶110g、豆乳200cc、砂糖・醤油各小さじ2、塩・胡椒各適量、サラダ油大さじ1

【作り方】(1)カブ、ニンジン、セロリは粗みじん切り、シメジは石づきを取って半分に切る。厚揚げは熱湯をかけて油抜きし、スライスする。(2)鍋にサラダ油を入れ、中火でシメジ以外の野菜を炒め、軽く塩、胡椒を振る。シメジと厚揚げを加えてさらに炒める。(3)トマト缶を加え、弱火で野菜が柔らかくなるまで煮る。(4)豆のミックス水煮缶、砂糖、醤油を加え弱火で5分ほど煮て、豆乳を加えて混ぜ、塩、胡椒で味を調える。(5)器に盛り付け、セロリの葉を刻んで添える。

【ワンポイントアドバイス】厚揚げはそのまま煮ると油っぽくなるので熱湯をかけて油抜きするといい。
豆乳は熱を加えると固まって分離しやすい。仕上げに加えて軽く温める。

週刊朝日  2022年3月18日号

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黒田民子

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

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