スマートフォンで申告を体験するイベント
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 グズグズして確定申告を済ませていない人は意外に多いのでは。新型コロナウイルスの感染リスクの抑制もあり、国税庁はスマートフォンやパソコンから手軽にできると、「e-Tax」の利用を呼びかける。実際には、事前手続きなどが必要になる。

【e-Taxでの確定申告の手続きはこちら】

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 確定申告は3月15日まで。今年は全国一律の期間延長は見送られたが、新型コロナウイルスの影響で申告が難しい人は4月15日までなら個別に延長が認められる。

 国税庁が手軽さをうたう「e-Tax」は、スマホやパソコンを使用したインターネット経由の電子申告・納税システム。今年は特に新型コロナウイルスの感染対策として利用を勧めている。

 ファイナンシャルプランナーの有田美津子さんは、「最初が難しいですが、一度やっておくと、その後が楽になります」と話す。

 e-Taxを利用するには、原則マイナンバーカードが必要になり、これで本人確認してシステムにログインする仕組みだ。マイナンバーカードの普及率は4割超とされ、持っていない人のほうがまだ多い。

 マイナンバーカードを取得していない人には、暫定的な措置として、国税庁がIDとパスワードを発行している。ただ、インターネット上では取得ができず、税務署へ出向く必要がある。ID・パスワード方式の届出完了通知は、税務署で職員が本人確認をしたうえで発行するためだ。

 マイナンバーカード方式では、ログイン画面でマイナンバーカードを読み込ませ、本人確認を完了させないといけない。その際に、これまでICカードリーダライタが必要だったが、これを不要にするため、今年から読み取り対応しているスマホに「マイナポータル」アプリをダウンロードし、読み取らせることができるようになった。

 政府運営のオンラインサービスのマイナポータルとは、どのようなものなのか。自分の所得や地方税などをいつでも確認することができ、地域サービスやその手続きを検索し、申請もできる。さらに、自分が服用している薬剤や医療費、診断情報の確認もできる。

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