安住紳一郎さん(左)、池谷裕二さん (撮影/写真部・戸嶋日菜乃)
安住紳一郎さん(左)、池谷裕二さん (撮影/写真部・戸嶋日菜乃)

 脳研究者・池谷裕二さんの連載「パテカトルの万脳薬」が500回を迎えました。これを記念し、池谷さんがコメンテーターとして出演する「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)のキャスター、安住紳一郎さんとの対談が実現。人生100年時代の生き方などを語り合いました。

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池谷:安住さんとは、お酒の席で2、3度楽しく過ごしたことはありましたけど、こうしてお話ししたことはないですよね。

安住:赤坂でしたね。テレビ界がもう少し華やかだったころは、オンエアが終わってから、みんなで食事をすることもあったんですが、コロナの前から、もうそういうノリじゃなくなっちゃって。

池谷:ああ、そうだったんですね。

安住:今、テレビ界では、どの番組も池谷先生をキャスティングしたいんですけど、とても難しくて。

池谷:実は「ニュースキャスター」の前身の「ブロードキャスター」から、この番組は好きなんですよ。30代でアメリカ留学したときも、親に録画を頼んで、1カ月分をまとめて国際便で送ってもらっていました。

安住:いやいや、うれしいですね。池谷先生は私たちの番組に義理立てて、ほかの番組には出ないんですよ。今はもう私が門前の小僧みたいになって、「池谷先生? だめです、だめです」と断っている、みたいな(笑)。池谷先生のお話は唯一無二ですよね。先生は情報番組の中では切り込み隊長的な存在。池谷先生が「こうだろう」と言うと、他局なんかでもザーッと同じ方向にいきますから。すみません、私、普段は口が悪いんです(笑)。

池谷:最初のころは思い切ったことを言ってたんですけど、いろんな人からいっぱいメールが来て、だんだんと当たり障りのないことを言うようになっちゃいました。自分でもつまんない人間だなあと思ったりもするんですが……。

安住:いや~、先生の立場では、なかなか言いづらいこともありますよね。私もそこらへんは気を使うようにはしているんですけど、すごいプレッシャーだろうなと思います。本番終わったあとに、池谷先生がちょっとへこんでることがあって。

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