ドン小西
ドン小西

 1月14日、現役引退会見に臨んだプロ体操選手・内村航平さん。ファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。

【写真】ドン小西さんがチェックした内村航平さんのファッションはこちら

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内村航平/1989年、福岡県生まれ。両親が運営する体操クラブで3歳から体操を始め、2008年北京、12年ロンドン、16年リオの五輪で個人団体あわせて7個のメダルを獲得。個人総合でトップを走り続け、キングの異名も=1月14日、現役引退会見に臨む
内村航平/1989年、福岡県生まれ。両親が運営する体操クラブで3歳から体操を始め、2008年北京、12年ロンドン、16年リオの五輪で個人団体あわせて7個のメダルを獲得。個人総合でトップを走り続け、キングの異名も=1月14日、現役引退会見に臨む

 最近あたし、オーダースーツを作るひとりテーラーの仕事をしてるんだけどさ。この人を見て、スーツの役割についてあらためて考えちゃったよ。スーツって、普通の人を立派に見せるけど、立派な人が着ると、普通に見えてしまうもんなんだね。

 トップアスリートとして自身を見つめて追い詰めて、作りあげてきた彼のような人が着ると、サラリーマンのコスプレですか?と言いたくなるような、取って付けた感があるもんな。例えると、アーティストのレディー・ガガがお受験ママのスーツを着ている、みたいな?

 この引退会見のあとにはモラハラ報道もあったけど、スーツの神通力をはね返すほどの強キャラだもの。だいたいこの日だって、普通の人のマネをして、わざわざスーツを着る必要なんてあったのかね。ジャケットにスウェットパンツを合わせるとか、オシャレなヤンチャファッションあたりがお似合いだったかと思いますけど。

■評価は……?

2DON! 「本来、スーツが似合うルックスなのに」

(構成/福光恵)

週刊朝日  2022年2月4日号