中華ちまき (撮影/写真部・松永卓也)
中華ちまき (撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「中華ちまき」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

*  *  *

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年最初の家つまみはこちら。本場中国では端午の節句に食べられるようですが、東京・上野の双子パンダのお披露目にちなんで、竹皮で包んだ中華ちまきを作ってみました。

 もち米は事前に洗って水に浸し、ザルにあげておきます。干し椎茸は湯で戻しますが、戻し汁は捨てずに取っておいてください。

 まずは具材を炒め、椎茸の戻し汁、鶏ガラスープ、調味料を加え、だしが半量になるまで弱火で煮詰めて味を含ませます。その間、サラダ油でもち米を炒めましょう。炒め方が足りないと味が入りにくいので透き通るまでしっかりと炒めてください。そこに煮詰めた具材を加え、水分を飛ばしながら混ぜ合わせたら中身の完成です。

 竹皮は水に浸すと柔らかくなります。端をくるっと巻いて逆三角形を作り、もち米をしっかりと詰めて包みます。これをせいろで50分ほど蒸したらできあがり。多めに作って冷凍しても構いません。新年の集まりに喜ばれますよ。(構成/沖村かなみ)

◆中華ちまき

【ワンポイントアドバイス】炒めた具材に鶏ガラスープなどを加えたら、半量まで煮詰めて味を含ませる。(左) 竹皮を逆三角にしてもち米を詰める。竹皮の端数ミリを裂いたヒモで縛るといい。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】炒めた具材に鶏ガラスープなどを加えたら、半量まで煮詰めて味を含ませる。(左) 竹皮を逆三角にしてもち米を詰める。竹皮の端数ミリを裂いたヒモで縛るといい。 (撮影/写真部・松永卓也)

【材料(10個分)】もち米3カップ、干し椎茸4枚、A(焼き豚200g、ゆでたけのこ100g、にんじん50g)、サラダ油大さじ4、B(鶏ガラスープ300ml、醤油大さじ2、塩・砂糖・酒・胡椒各小さじ1)、竹の皮10枚

【作り方】(1)もち米は洗ってひと晩水に浸け、水気を切る。(2)椎茸は湯で戻す(戻し汁は使うので取りおく)。椎茸、Aをそれぞれ5mm角に切る。(3)鍋にサラダ油大さじ1を熱し、(2)を炒め、椎茸の戻し汁(80ml)とBを加えて半量になるまで煮詰める。(4)フライパンにサラダ油大さじ3を熱し、もち米が透き通るまで炒め、(3)を加えて混ぜながら炒める。(5)竹皮は水に浸けて柔らかくする。(4)を10等分にして竹の皮で三角に包んでヒモで縛る。(6)せいろまたは蒸し器で約50分蒸す。

【ワンポイントアドバイス】

炒めた具材に鶏ガラスープなどを加えたら、半量まで煮詰めて味を含ませる。

竹皮を逆三角にしてもち米を詰める。竹皮の端数ミリを裂いたヒモで縛るといい。

週刊朝日  2022年1月21日号

著者プロフィールを見る
黒田民子

黒田民子

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

黒田民子の記事一覧はこちら