広々とした車内 (撮影/写真部・馬場岳人)
広々とした車内 (撮影/写真部・馬場岳人)

 キャンプブームが続いている。週末ともなると季節を問わずキャンプ場が人とテントであふれている。だが、キャンピングカーなら、プライバシーが確保され、テントを張る手間もなく、気軽にキャンプができる。おススメは“軽キャンパー”だ。

【写真】シンクがあり車内で調理も可能

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「キャンピングカーなら時間に束縛されず、準備の手間もそれほどかかりません。思い立ったら、ふらっと出かけられる自由さがいいですね」

 そう話すのはキャンピングカーレンタル会社ヨセミテの代表の大原和男さんだ。ヨセミテは、大原さん自身がキャンピングカーの魅力に夢中になり、この楽しさをもっと多くの人に味わってもらいたいとはじめた会社だ。軽キャンパー(軽自動車を改造したキャンピングカー)をはじめ、さまざまなキャンピングカーを取り扱う。

「キャンピングカーを借りる人は全般的には増えていますね。ファミリーが中心ですが、若い女性客も増えています」(大原さん)

 中でも、軽キャンパーはレンタルの価格が低く抑えられ、運転のしやすさもありシニアに人気だ。

「キャンピングカーは、いつでもどこでも持ち運べる“わが家”です。アウトドアというより“究極のインドア遊び”といえますね」

 キャンピングカージャーナリストの渡部竜生さんはそう話す。

 バーベキューをするなど屋外での食事を楽しむことをキャンプの目的とするならいいが、食事の準備にはかなりの時間がとられる。テントの設営は経験がないと手間取る可能性もある。キャンピングカーなら現地でさまざまなアクティビティーに時間を使うことができ、遊びの幅が広がる。

「キャンピングカーなら、停(と)めてしまえば基本的に設営は終わりです。観光や食事を思い切り楽しんで、あとはキャンプ地で寝るだけという使い方もできます」(渡部さん)

 また天候や気温などにも左右されないので、アウトドアの経験が少ない人や小さな子ども連れや高齢者でも安心してキャンプが楽しめる。

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