岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、神奈川県北鎌倉の「だれとでもにゃかよく」です。

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撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 北鎌倉駅にほど近い寺を訪れると、うら若き乙女猫・小菊がいた。「小菊ー」と呼ぶと「にゃー」とお返事。初対面なのにお腹を見せてゴロンと転がる、人懐っこい甘えん坊だ。

 広くて人通りの少ない墓地は、猫にとって心地よい場所。ほかにもう一匹見かけたので、ここは社交場なのかもしれない。

 少し目を離したら、小菊を見失った。遊び相手でも見つけたのかな。ここならいっぱい会えそうだね。持ち前の愛嬌で、お墓ならではの「お友達」もいるのかもしれないし……。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2021年10月29日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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