焼きナスのアンチョビマリネ (撮影/写真部・松永卓也)
焼きナスのアンチョビマリネ (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】ナスは魚焼き器などを使い、時々転がしながら表面が黒く焦げるまで焼く。(左) 皮をむいてヘタを切り落としたナスは、縦4等分に切ると味がなじみやすい。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】ナスは魚焼き器などを使い、時々転がしながら表面が黒く焦げるまで焼く。(左) 皮をむいてヘタを切り落としたナスは、縦4等分に切ると味がなじみやすい。 (撮影/写真部・松永卓也)
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「焼きナスのアンチョビマリネ」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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 秋ナスがおいしい季節になりました。ナスは和洋中に使える万能食材ですが、私はこんがりと焼いたナスが大好物。醤油やショウガで和風に食べるのもいいですが、アンチョビやバジルを使えばイタリアン風に楽しめます。

 まずは焼きナスを作りましょう。ナスを魚焼き器やオーブントースターで、表面が焦げるまでじっくりと焼いてください。焼きが足りないとうまく皮がむけないので、時々転がしながら全体が真っ黒になるまで加熱します。

 焼き上がったら熱いので、さっと冷水にくぐらせてから手で皮をむき、ヘタを切り落とします。これを縦4等分に切りましょう。

 味付けは簡単。細かくみじん切りにしたアンチョビ、バジルの葉、オリーブオイルと一緒に和え、塩と黒胡椒で味をととのえるだけ。オイル漬けなので冷蔵庫で数日間は日持ちします。そのまま召し上がってもいいですが、パンにのせてもおいしいですよ。いつもと趣向を変えて、焼きナスのおいしさを味わってみてください。

(構成/沖村かなみ)

■焼きナスのアンチョビマリネ

【材料】(2人分) ナス4本、アンチョビ3枚、バジルの葉(みじん切り)大さじ1/2、オリーブオイル大さじ2、塩・黒胡椒各少々

【作り方】(1)ナスは先端を少し切り落とし、魚焼き器やオーブントースターで皮全体が焦げるまで焼く。冷水にくぐらせて皮をむく。(2)(1)のヘタを切り落とし、縦4等分に切る。(3)ボウルにみじん切りにしたアンチョビ、バジルの葉、オリーブオイルを加えてよく混ぜ合わせる。(4)(2)のナスを加えて和え、塩、黒胡椒で味をととのえ器に盛る。

【ワンポイントアドバイス】ナスは魚焼き器などを使い、時々転がしながら表面が黒く焦げるまで焼く。皮をむいてヘタを切り落としたナスは、縦4等分に切ると味がなじみやすい。

週刊朝日  2021年9月17日号

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黒田民子

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

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