ドン小西
ドン小西
布袋寅泰/1962年、群馬県生まれ。BOOYのギタリストとしてデビュー。解散後はソロなどで活躍。また英国、ドイツなどでもアルバムをリリース。96年のアトランタ五輪の閉会式にも出演し、ギター演奏を披露=8月24日、東京2020パラリンピックの開会式でパフォーマンスを披露 (c)朝日新聞社
布袋寅泰/1962年、群馬県生まれ。BOOYのギタリストとしてデビュー。解散後はソロなどで活躍。また英国、ドイツなどでもアルバムをリリース。96年のアトランタ五輪の閉会式にも出演し、ギター演奏を披露=8月24日、東京2020パラリンピックの開会式でパフォーマンスを披露 (c)朝日新聞社

 8月24日、東京2020パラリンピックの開会式でパフォーマンスを披露したギタリストの布袋寅泰さん。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。

【写真】今回チェックした布袋寅泰さんのファッションはこちら

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 かくいうあたしも何度か、五輪の公式衣装を手がけたんだけどさ。そのうち一度は誰の指示だか、デザインを勝手に変更されてね。お披露目の当日見たら、あたしの提案で残っていたのは生地だけなんてこともあったよ。ま、オリパラのイベントなんて、一事が万事そんな感じ。ワケのわからんちゃぶ台返しの連続なんだって。

 そう考えると、この日のパラリンピック開会式は、外野の口出しも少なかったんだろう。とくに若冲が描かれたデコトラと布袋さんだよ。歌舞伎町のカオスみたいで、東京の一面をしっかり映してるもんな。

 蛍光色で描かれた幾何学模様のロングジャケットで、布袋スタイルも貫いてたよね。普段から衣装へのこだわりでも知られているけど、大舞台でもまったくの平常心。それでいてショーのキャラクターとしても、いい仕事をしていたよ。これでデザインを、山本寛斎がやったら完璧だったのに……と悔やまれます。

■評価は……?
4DON! 「スタイル貫く姿勢にエールです」

(構成/福光恵)

週刊朝日  2021年9月10日号