さまざまな作品に出演し活躍中の西野七瀬が、次に挑んだのは広島のバーのママという役どころ。役作りのときにイメージすることとは? 今後挑戦してみたいのはどんな役どころ? 最近の「喜怒哀楽」エピも交えつつお届けします。
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──8月20日公開予定の出演映画「孤狼の血 LEVEL2」では、松坂桃李さん演じる主人公の日岡秀一とも親密なバーのママ・近田真緒を演じますが、役作りで苦労したことは?
いろいろありますけど……ひとつは方言です。初日から苦戦しましたね。広島が舞台の映画で、真緒も呉の言葉で話すのですが、私の出身の大阪弁とも全然違いますし、あまり相性がよくないみたいなんです。
──なまじ大阪弁のイントネーションがベースにあるからということでしょうか?
はい。方言指導の方も、広島弁を覚えるのは、大阪出身者が結構苦労されるとおっしゃってました。
──真緒は、とても意志の強い女性ですね。
真緒は、根性が据わっているというか、すごくたくましい。そういうイメージで演じました。
──髪形や髪の色、ファッションなども、当然これまで演じてこられた役柄とは違いますよね。
それによって、一気にその時代のそのお仕事の女性の雰囲気になるのは面白かったです。髪全体をブリーチしてから根元をあえて黒く染めてもらったことも新鮮でした。ここまで明るくしたことは初めてだったのですが、見慣れてきたころに色を戻すことになって、少し寂しかったです(笑)。
──普段、役作りで心掛けていることはありますか?
役をいただいたときに、周りにこういう女性、いるかなと考えて、いたら参考にしますね。
──周りの人でイメージするんですね。
よくやります。どういう役か雰囲気がわかったときに、まず似たような人が周りにいるかな、あの子に近いのかなぁとか。そういうことをイメージしながら作っていくことも多いです。
──主演の松坂さん、弟役の村上虹郎さんのイメージは?
松坂さんはゲームがお好きみたいで、私も好きだったので、そのころやっていたゲームの話で、「それ、むずくないですか?」と盛り上がりました。虹郎くんは、撮影していないときも私のことを「姉ちゃん」と呼んで接してくれて、すごく助かりました。姉弟ぽい距離感は、そのおかげもあって作れたんじゃないかなと思います。