見た目は普通の下着と変わりがないが、吸水パッドがついており、50ccまで漏れを吸収する。

 ただし、尿漏れパッドやパンツはあくまで「吸収」のためのもの。根本的に症状を改善したいのであれば、エクササイズが効果的だ。手軽にできるものとして、整体師の山田典子さんが編み出した「しゃがむだけ」のエクササイズを紹介する。方法は簡単。

(1)足を肩幅に開いて立ち、「前へならえ」のイメージで、手を前に出す
(2)おしりがかかとにつくまで、一気にしゃがみこむ
(3)一息おいて立ち上がる

 (1)~(3)を1日10回、最低2週間繰り返す。朝5回、夜5回のように分けたり、体力や時間に余裕があるときは10回以上挑戦したりしてもいい。ただし、ひざを悪くしている場合は注意が必要だ。女性に有効なトレーニングだが、男性にも効果があるという。山田さんはこう話す。

「このトレーニングでは内ももにある『内転筋』を使います。尿漏れの原因は骨盤底筋のゆるみです。しかし、骨盤底筋は普段は意識しにくく、イメージが湧きにくい筋肉でもあります。そこで、関連する内転筋を鍛え、結果として骨盤底筋を締めることを狙っています」

 骨盤底筋は足ともつながっているため、トレーニングとあわせて1日20~30分程度の散歩をしたり、エスカレーターを使わないで階段を上ったり、軽い運動を組み合わせることでより高い効果が期待できる。(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2021年7月9日号より抜粋