睡眠薬の長期服用にリスク うつ病2倍、感染症44%増も (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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睡眠薬の長期服用にリスク うつ病2倍、感染症44%増も

亀井洋志週刊朝日#ヘルス
※写真はイメージです (GettyImages)

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(週刊朝日2021年6月18日号より)

(週刊朝日2021年6月18日号より)

 新型コロナウイルス感染症が流行して以降、不眠に悩む人が増えているとされる。在宅勤務や外出自粛のストレス、将来への不安などが原因とも考えられるが、だからといって安易に睡眠薬に頼るのは禁物。安らかな眠りと引き換えに、かえってあなたの健康を害することにつながりかねない。

【睡眠薬による死亡危険度はこちら】

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 現代人には比較的、身近な存在となった睡眠薬。そこには思わぬ落とし穴があるとの指摘がある。睡眠薬の服用はさまざまなリスクを伴うことが、最近の研究でわかってきている。『睡眠薬 その一錠が病気をつくる』の著者で、薬剤師の宇多川久美子氏が解説する。

「心身の不調からどうしても眠れない場合、放置すればうつ病や心疾患、脳卒中などにつながることもあるので、絶対に飲むなとは言いません。けれども、気軽に飲んでいい薬ではないのです」

 睡眠薬に関し、最近も気になる情報があった。今年2月、プロゴルファーのタイガー・ウッズ氏が自動車事故を起こし重傷を負った。高速で走行しカーブを曲がり切れなかったのが事故原因だが、ウッズ氏は保安当局に対し、事故を起こしたことはおろか、運転していた記憶さえないと話した。

 ウッズ氏は2017年に薬物を使用して運転した疑いで逮捕された際、鎮痛剤などに加え睡眠薬アンビエン(商品名)の成分が検出された。このため、今回の事故も米紙報道などで「アンビエン服用説」が取り沙汰された。アンビエンの一般名はゾルピデム。日本での商品名はマイスリーで、寝つきの悪い人に比較的よく処方される。事故に影響した可能性はあるのか。宇多川氏はこう語る。

「ゾルピデムは超短時間作用型といって半減期が2時間ほどで、急激に血中濃度を上げて作用する。服用後に記憶が飛ぶような健忘の症状が出ることがあります。中には夜中に冷蔵庫を開けて食べ散らかしていたり、薬を飲んでいるのに運転しようとしたりと、おかしな行動につながる事例もある。事故との関連はわかりませんが、言い逃れではなく、本当に記憶がないということは起こり得ます」


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