高畑:なんだかよく働いてますね(笑)。あっという間に1年が過ぎちゃいます。

林:今、映画は年に何本撮ってらっしゃるんですか。

高畑:今年は、たぶん映画は1本だけです。

林:お芝居は?

高畑:舞台は年に1本か2本はやりたいなと思っています。

林:もともと舞台畑の方なんですものね。

高畑:そうですね。バリバリ舞台でした。

林:舞台を先に決めてから、ドラマとかを入れたりしているんですか。

高畑:舞台とドラマを年に1本ずつやりたいなと何となく思っています。舞台は早く決まるので、そのあとドラマを決めて、合間に映画のいい作品でやれそうなものがあったらチャレンジするという感じです。

林:高畑さん、趣味が読書って聞いてますけど、いかにも高畑さんのイメージにピッタリですよね。

高畑:でも、最近読まなくなってきちゃいました。学生のころは虫のように読んでたんですけど。

林:芦田愛菜ちゃんぐらい読んでいた?

高畑:芦田愛菜ちゃん状態だったんですけど、年々適当になってきて、最近はあんまり読書しなくなっちゃって。

林:学生のころ好きな作家さんは誰だったんですか。

高畑:中高生のときは山田詠美さんを読んでました。

林:山田詠美さんって、もちろん一般のファンも多いけど、玄人ファンが多くて、最近芥川賞をとった年代の方々が、「山田詠美さんの本を読んで育ちました」って言うんですよね。どなたかも「こんな美しい日本語があるんだと思った」と言ってましたよ。

高畑:最初は、自分がふだん生きてる世界から物語に没入するのにちょっと時間がかかるんですけど、入っちゃうとドップリはまってしまうんです。私は『ぼくは勉強ができない』を中学生のときに読んでドキッとしたのがきっかけで、よく読むようになりました。

林:これから先、こういう役をやってみたいっていうの、何かあります?

高畑:あんまり考えずにここまで来たんですけど、最近、年齢的に母親役とか人妻役が増えてきて、自分のキャリアが変わってきた感じがするので、重たい作品も精力的にやりたいなと思うようになりました。私いま29歳なんですけど、「30歳からが楽しいよ」って優ちゃんも言ってたから、30代、楽しみなんです。

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