宮島さんは、

「今年は予想のしがいがあります。コロナ禍でなければ、皆で頭を突き付けて、何時間もかけて話し合いたいですよね」

 と前置きして、

「特に気になるのはワンダフルタウンです。和田竜二騎手はいつも諦めずに追い、安定感があります。困った時の和田竜二(笑)。これまで青葉賞組は(ローテーションがきつくて)ダービーで勝ったことがありませんが、ワンダフルタウンは青葉賞(5月1日)が今年の初戦。勝った後、和田騎手は『まだまだ成長途上。次はもっと良くなっている』と話していました。あと、シャフリヤールが兄(ダービー5着のアルアイン)の雪辱を果たしたら、ドラマですよね」

 小田記者は、逃げ・先行を得意とする2頭に注意したいと語る。

「タイトルホルダーは人気がなく地味な印象の馬。弥生賞で勝ったのに、皐月賞では8番人気。皐月賞では2着に入ったのに、ダービーでも5~6番人気くらいでしょう。過去5戦、すべて人気以上の着順に入っているので、穴党としては狙いたい。この時期の東京は先行した馬が残る傾向が強いので、枠順次第では◎でも。超大穴なら、NHK杯でスタート直後に落馬して競走中止になったバスラットレオン」

 さすが穴党らしい名前が挙がった。混戦ダービーならではの楽しみに溢れている。(本誌・菊地武顕)

※指定の銀行口座を持っていれば、JRAのホームページから登録できる。ダービー当日の9 時~17時半はグリーンチャンネル(有料の競馬専門局)が無料で視聴可能。

週刊朝日  2021年6月4日号