東尾修が阪神・佐藤輝明を絶賛「相手に脅威を与える存在に」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修が阪神・佐藤輝明を絶賛「相手に脅威を与える存在に」

連載「ときどきビーンボール」

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東尾修

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阪神・佐藤輝明 (c)朝日新聞社

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 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、阪神・佐藤輝明選手について語る。

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 阪神の佐藤輝明はまた一つ、上の段階へと上がった感じがする。開幕してから1カ月以上が経過。強打者に対する投手の攻めに対し、しっかりと答えを出している。

 5月2日の広島戦では初めて4番に座って満塁本塁打を放った。広島・野村祐輔の2ボール2ストライクからのチェンジアップ。体は泳がされたが、頭が前に出ていかないで残り、右手一本のスイングになってもしっかりとパワーを伝えられた。ここで投手方向に頭も出ていってしまうと、パワーはボールに伝わらない。緩急への強さを証明する一発であった。

 そして、今度は7日のDeNA戦。こちらもカウント2ボール2ストライクから中川虎大の内角高めの直球を右翼席へ運んだ。5球連続直球を仕留めた一発で、ボールと距離をとり、腕を伸ばすことが難しい内角高めを仕留めたことに大きな価値がある。

 まず、開幕してからスイングに一切の迷いがないのが素晴らしかった。内外角に対して、逆方向の左翼へも本塁打が出るとなれば、投手は今度は直球と変化球の緩急を使う。その中で変化球への対応もできた。さらに投手は攻めを変え、インサイドを多用する。そこも攻略したとなると、もう明らかな弱点を見いだすのは難しくなる。

 強打者として、相手に脅威を与える存在になった。投手としては警戒レベルがさらに上がるので失投は減る。ここから先は、強打者の宿命で、いかに失投を一発で仕留められるかという領域に入ってくる。打席を重ね、磨きをかければ、阪神の4番打者として、球界を背負う存在になっていける。

 技術力があることは証明されたのだから、自分から崩れていかないことだ。打てない時期が来ても、自分が戻るべき物差しをしっかりと持っておけば大丈夫。三振の数が増えようが、1年目に気にする必要はない。ヤクルトの村上宗隆は、あれだけ1軍に出てきた時に三振を喫したが、自分を貫いて今がある。


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