キューちゃん(提供)
キューちゃん(提供)

 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、のキューちゃん(11歳)です。

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 前の猫が10歳で亡くなり寂しかった私に、1年後、友だちが声をかけてくれました。庭に来る雄の黒猫が子猫を連れて来ているので、ぜひ飼ってほしいと。

 見に行くと、長毛で、脚4本と顔から腹は真っ白、胸の毛はフサフサ。鼻の下に黒いチョビひげがあり、その偉そうな顔を見て思わず笑ってしまいました。

 ルパンという名前がいいかと思ったのですが、黒白毛から牛を連想し、その年はまさに丑(うし)年。夫も丑年なのでギューは?と考え、響きよくキュー(写真、雄、11歳)としました。

 とても臆病で、隣人には、「たまにうちの庭で見かけてもすぐに姿が消える」ということで、幻の猫というあだ名をつけられました。子供たち家族が泊まりに来ると逃げ出し、真夜中静かになるまで家に入らないのが困りものです。

 前の猫は活発で、ヘビやモグラの狩りをして、ケガもしょっちゅうでした。反対にキューは、庭に来るよその猫に鳴く声が「来るな、帰れ、僕の家だ~」と言っているようです。

 抱かれたり、なでられたりするのも嫌がらず、気持ちよさそうにしています。フワフワの柔らかい毛はなでがいがあり、こちらも癒やされます。

 汚れた足を拭こうとタオルを持って行くと、すぐにバタッと横になり、足や体を拭かせます。

 体重は7キロほどあり大きいのですが、甘えっ子で、夜は私の布団の上に来ます。寒いと布団に入れてと入ってきますが、暑くなるのか、すぐまた出て行きます。

 キューちゃん、今年は丑年。前より外出が減り、寝る時間が多くなってきたけど、これからも元気でいてね。(千葉県市原市/69歳/主婦)

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週刊朝日  2021年4月16日号