コロちゃん(提供)
コロちゃん(提供)

 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のコロちゃん(14歳)です。

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 14年前、何げなく立ち寄ったペットショップで、2匹のポメラニアンの子犬が組んずほぐれつしていました。

 その時、やられてばかりいたかわいいほうの子が、いまわが家にいるコロ(写真、雄)です。

 当時、わが家では18歳だったのシーちゃんが亡くなったばかり。そこへ突然、子犬を連れて帰った私に、主人は「猫が死んだばかりなのに、また死んだらどうするんだ!!」と怒鳴り、ドアをバタンと閉めて自分の部屋に閉じこもってしまいました。

 2階の私の部屋にケージを置きましたが、シートでオシッコも上手にできました(14歳になる今まで、失敗は一度もありません)。

 あくる日、私が仕事先から帰ると、明らかに主人が私の部屋でコロと遊んだ形跡が……。

 それからは、毎日朝夕、84歳の主人が自転車のかごに乗せて散歩に連れていってくれます。

 若い女の人に「かわいい! 写真を撮ってもいいですか?」って言われるよ、とうれしそうです。

 私は仕事先の近所で17年間、野良猫の世話を続け、24匹の避妊手術をしました。9年前、近所のマンションのベランダで最後の子猫が4匹生まれました。

 大家さんが2匹を引き取ってくれましたが、私も責任を感じて2匹を家に連れて帰りました。今9歳のミーちゃん(雄)とトラちゃん(雌)です。

 夜は、犬のコロちゃん、猫のミーちゃん・トラちゃんの3匹と私で、私のベッドで仲良くくっついて寝ています。

 この3匹を天国に送るまで、私や主人の命がもちますように、神様、仏様、お願いします。

 私のただ一つの願いです。(東京都渋谷区/81歳/主婦)

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週刊朝日  2021年4月9日号