本誌編集部は、コンサートに合わせて4月9~18日、独自アンケート「好きな筒美京平さんの曲を教えてください」を実施した。本誌記事などを配信するオンライン「AERA dot.」を通じて呼びかけたところ、10~70代の1660人が回答を寄せてくれた。最大三つの歌を選べる投票形式で、総数は3021にのぼった。

「3曲に絞るのは難しかった」(60代女性)というような声も多かった。

 得票数1位は「仮面舞踏会」(少年隊)で600票近くを獲得。次いで2位「よろしく哀愁」、3位「男の子女の子」と郷ひろみのナンバーが支持を集めた。4位は「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)、僅差(きんさ)の5位だったのが「勇気があれば」(西城秀樹)。6位「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)の120票までが3ケタ得票となった。

 東京都在住の50代女性は「仮面舞踏会」「君だけに」と、少年隊の歌に投票した。

「筒美さんの曲を聴くと、仕事帰りにお酒を飲み、仲間たちと楽しい時間を過ごしていた青春のあの頃の記憶がよみがえります。とくに、ファンなので少年隊に提供された曲が印象に残っていますが、ほかにも『木綿のハンカチーフ』などは子供時代から慣れ親しんだ曲。亡くなったことは残念ですが、これからも筒美さんの音楽は長く愛されていくと思います」

 埼玉県在住の50代女性は、長年の郷ひろみファン。「よろしく哀愁」「男の子女の子」「誘われてフラメンコ」に入れた。

「選んだ3曲は作詞もすごくよくて、それでいて雰囲気がそれぞれ違う。『男の子女の子』は当時16歳のあどけないひろみさんであってこその歌。いまも男性アイドルは多くいますが、あの歌が似合うアイドルはいない。『この人だからこの曲を』というように、歌手の持ち味を十分に引き出したのが京平さんサウンドだったと思います。シンガーの素地や魅力をどんどん引き出してくれた京平先生、ありがとう!と言いたいです」

「また逢う日まで」も根強い人気があった。「老若男女が歌える、50年たっても色あせない名曲中の名曲」だと語ってくれたのは、横浜市在住の女性(75)だ。

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