ホラン:私も最初は、バラエティーの中で、トークの流れを自分で止めてしまったりつぶしちゃったりしたことが何度もあったと思うんです。でも、「一緒に頑張ろう」と言ってくださるスタッフさんがいらっしゃって、少しずつ違う番組にも呼んでくださったり、セカンドチャンスを与えていただいて、一個一個、打率を少しずつ上げていったという感じです。

林:バラエティーで成功する人って、頭がいいことはもちろんだけど、まず明るくないとね。ホランさんはその笑顔で、パッと画面が明るくなることも強いですよ。

ホラン:いや~、そんなに褒めていただくと……ハッタリでここまで来ました(笑)。出会いに恵まれ、番組に恵まれ、ラッキーが続いてここまで来てるんです。あんまり技術はないし、才能もないし、どれも中途半端なんだけど、人とか番組との出会いだけはすごく運があって、その延長線上で「Nスタ」にたどり着いたという感じですね。

林:でも、今考えると、アナウンサー試験に落ちてよかったかもね。いま局アナやってたら、こんなにいろんな分野で活躍できなかったもんね。

ホラン:局のアナウンサーさんだと、基本的にはその局にしか出られないですし、今テレビ以外のお仕事もさせてもらえているという意味では、あのとき試験に落ちたのも、神さまのお導きというか……。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

ホラン千秋(ほらん・ちあき)/1988年、東京都生まれ。アイルランド人の父親、日本人の母親の間に生まれる。14歳で芸能事務所に所属し、女優として活動をスタート。2005年、スーパー戦隊シリーズ「魔法戦隊マジレンジャー」で女優デビュー。12~13年、ニュース番組「NEWS ZERO」、14~17年「シューイチ」でレギュラー出演ほか、ドラマ、バラエティー、語学番組や情報番組など幅広い分野で活躍。17年より「Nスタ」(TBS系列)キャスターを務める。

>>【後編/ホラン千秋「去年は何度も大恋愛」? 電撃結婚にも意欲あり!?】へ続く

週刊朝日  2021年4月9日号より抜粋