今回の内容はポジティブにとらえてもいいと思いますね。あのタフなコースで、しっかりとしたティーショットを打ち抜いてました。本人の満足度がどのぐらいかは分からないですけど、一歩一歩前進していくのが大事だと思うので、ああいう難しいコースできちっと4日間プレーできたのはプラス材料でしょう。

 優勝は2位に5打差をつけたマット・ジョーンズ(40)でした。先週号で触れたリー・ウェストウッド(47)といい、40代が目立ってますね。

 ジョーンズぐらいの世代は、クラブの進化が一段落した時期に30歳ぐらいだった選手たちなんです。新しいドライバーに合ったスイング作りが完成してるんです。まだまだ飛距離も出ますし、自分ではトシを感じてないんじゃないですか? ジョーンズは波のある選手で、もったいない試合がいくつもありましたけど、これをバネにしてシニアまでにガーンといってほしいです。

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。

週刊朝日  2021年4月9日号

著者プロフィールを見る
丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

丸山茂樹の記事一覧はこちら