それが良いのか悪いのか、今のところまだ答えは出ていません。とりあえず長く活動してくれる分、ときめきや興奮は抱き続けられるので幸せではありますが。

 V6がデビューしたのは1995年。私が20歳の時でした。自分が「歳を取った」と感じる局面はいろいろありますが、「自分より若いアイドルの登場」もそのひとつです。V6(特にカミセンの3人)は私にとって、初めての「年下ジャニーズ」の象徴でした。それまでも香取慎吾さんや長瀬智也さんなど「年下ジャニーズ」はいましたが、ずっと「ジャニーズは年上」という概念の中で生きてきたため、森田剛(16歳)・三宅健(16歳)・岡田准一(14歳)のデビューを目の当たりにした時は、「いよいよ自分も大人になってしまったのだ」と、その現実を深く噛み締めたものです。

 そういった意味でも、V6への思い入れは格別です。今のところV6について書けるのはこれぐらいでしょうか。徐々に気持ちを整理しながら、今後もいろいろと書いていきたいと思います。溜息……。

週刊朝日  2021年4月2日号

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

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ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

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