林:新しい文化ってそうやって出てくるんですよね。

満島:今回は、私も脚本の打ち合わせなどに参加してます。キャスティングにもちょっとアイデアを出したりもしてるんです。

林:すごい楽しみです。佐藤健君も、ほんとにカッコいいもんね。

満島:もう大人気ですよね。他にもカッコいい方、おもしろい方、よりどりみどりで出演されます(笑)。私自身は、若いときの赤井英和さんとかバナナマンの設楽統さんみたいな、シロクマのような見た目が好きで。

林:あら、そうなの? それは意外。

満島:(笑)、よく言われます。なぜか、実際に会って話すとイメージが違ったと言われることがよくあります。お料理も掃除も洗濯も好きで、ふつうの生活を大事にしてるところとか、おしゃべりでよく笑うとか。

林:へぇ~。寡黙で、現場に入ると役に入り込んでじーっと集中してるタイプじゃないの?

満島:集中するタイミングによって、そういった面もあるにはあるんです。でもやっぱり、せっかく生きるんだからおもしろいほうを選びたいじゃないですか。それで、私は自分の周りにいるスタッフとか友達に恵まれているので、ずーっとしゃべってます(笑)。

林:そうなんだ。今日はいろいろ意外なお話を聞けて楽しかったです。こんなに明るい方だと思わなかったですよ。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

満島ひかり(みつしま・ひかり)/1985年、鹿児島県生まれ、沖縄県育ち。97年、沖縄アクターズスクール出身の音楽グループ・Folderのメンバーでデビュー。同年公開の「モスラ2 海底の大決戦」で映画デビュー。2009年に主演した映画「愛のむきだし」で鮮烈なインパクトを残し、これまでに数多くの賞を受賞。俳優業にとどまらず、朗読やナレーション、音楽、執筆の活動もする。NHK BSプレミアムで放送の、シリーズ江戸川乱歩短編集IV「新!少年探偵団」が3月23日から3夜連続放送。

週刊朝日  2021年4月2日号より抜粋

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