林:このあとの予定はあるんでしょう?

満島:今年は映画があと2本。今、脇役をやるのが学びが多くて、意識的に冒険をしてます。主役を輝かせる立場に立つことが、主役をやったからこそすごく楽しくて。

林:ほぉ……、これだけ主役を何本もやってると、そういう考え方って、なかなかできないんじゃないですか。

満島:ずっと自分が真ん中にいると疲れるし、真ん中にばっかりいたら苦しい意味での“芸能人”になっちゃうので(笑)。あと、今度Netflixのドラマで恋愛ものをやります。恋愛ドラマってやったことがないので緊張しているんです。相手役は佐藤健君です。

林:佐藤さんといえば、恋愛ドラマの花道みたいな人じゃないですか。

満島:そうなんですよ。自分とはぜんぜん違うタイプの、恋愛の花道を行ってる俳優さんと共演すると、どういう化学反応が起きるんだろうって。願わくば、日本中がドキドキするような素敵な作品にしたいです。今、恋愛ドラマは韓国に押されてるので(笑)。

林:恋愛ドラマ、みんな見たがってるんだと思いますよ。

満島:ほんとに違う次元の話ですけど、私がケイト・ウィンスレットだとしたら、ディカプリオと共演するような気持ちです、いま。

林:お~、「タイタニック」の二人。

満島:私はケイトさんほどグラマーではないですが(笑)。芝居畑でやってきた人が、花形スターと共演するような感じです。健君ともそんな話を共有していて、みんなが楽しいと思えるものを一緒につくろうとハイタッチしてます。

林:わあ、すっごく楽しみです。

満島:「First Love 初恋」という題名なんですけど、純粋な恋愛ドラマに対して、私が「First Love」状態です(笑)。

林:いつから始まるんですか?

満島:コロナで1年も延びてて、4月の後半から撮影に入るかと。

林:Netflixってところがいいですね。新しい媒体として、いま人材もお金も流れ込んでるらしいから。

満島:Netflixのプロデューサーの坂本和隆さんは、新しい冒険の船長さんといった感じで、エネルギッシュ。日本のドラマのいいところ、見せたいですね。

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